POPとは?IMAPとは?
特徴と違いについて解説

前号では、ブラウザ版Gmailの仕様変更ついて解説しました。
Gmailを使った外部メール(独自ドメインやキャリアメールなど)の受信機能が、「アプリ版・IMAP方式のみ」へと変更され、今までブラウザ版GmailでPOP方式を用いて外部メールを受信していたユーザーは、IMAP方式への移行など対応が必要になっています。
【前回記事】
No.014【2026年1月以降】Gmail の仕様変更内容の解説とユーザーが出来る対処方法
しかし、今までPOP方式で受信していた方からすると、
- IMAPに変わるとどうなるのか?
- POPとIMAPで何が違うのか?
と疑問に感じるかもしれません。
この記事では、メールのPOP方式/IMAP方式について解説した上で、両者の違いやメリット/デメリットについてまとめます。
※POP方式に関しては、受信メールをサーバーに残さない場合の想定でご説明します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
POP方式とIMAP方式の違い
「POP方式」と「IMAP方式」は前提としてメールを受信するための仕組みのことです。
両者の大きな違いは、メールをどこで管理するかにあります。
- POP方式 → メールを端末で管理。
- IMAP方式 → メールをサーバーで管理。
では、どこでメールを管理するかによって、どのような違いが生まれるのか見ていきましょう。

POP方式とは?
POP方式は、メールを端末上で管理する方式です。
IMAPと比べると旧式の受信方式で、
- 限られたサーバー容量
- ひとつの端末でのメール管理
に適しています。
POP方式は、端末がサーバーからメールをダウンロードし、ダウンロード後にサーバー側のメールを削除することで空き容量を確保する、という動きを取ります。
そのため、サーバー容量が限られていてもメール運用が可能というメリットがあります。
一方、メール管理が端末依存のため、端末故障や端末紛失がメールデータ消失に直結してしまいます。また、端末がメールをダウンロードするとサーバー側のメールが削除されるため、複数端末でのメール管理には適していません。
▼POP方式の特徴
・受信メールをサーバーから端末にダウンロードして管理する方式。
・端末がダウンロードしたメールはサーバーから消えるため、サーバー容量が小さくてもメール運用可能。
・一方で複数端末でのメール管理には不向き。
・端末トラブルによってメールデータが消失する恐れがある。

IMAP方式とは?
IMAP方式は、メールをサーバー上で管理する方式です。
POPよりも新しい受信方式で、
- 大容量サーバー
- 複数端末でのメール管理
に適しています。
受信メールはサーバーの中で管理されているので、端末から都度サーバーにアクセスして閲覧します。どの端末からアクセスしても同じサーバーを見るため、複数端末で全く同じメールボックスを管理できることが大きな特徴です。
他にも、
- メールを既読にすると、他の端末でも既読状態になる。
- 端末に何かあってもメールは消失しない。
というように、IMAP方式は複数端末でのメール管理に適しています。
一方で、
- メールを削除すると、サーバーからも削除されてしまう。
- 全てのメールを保存する必要があるため、大容量のサーバーが必要。
といった注意点があります。
▼IMAP方式の特徴
・メールサーバー内でメールを管理する方式。
・複数端末でメールを共同管理できる。
・端末故障によるメール消失のリスクが極めて低い。
・サーバー上のデータを直接参照するためサーバー容量を消費しやすい。
・不要なメールを削除することで、ユーザーの意図通りにサーバーの空き容量を確保できる。

メリット・デメリット
POP
▼メリット
・メールを自分の端末に保存するため、サーバーの容量を圧迫しにくい。
▼デメリット
・複数端末でのメール管理に不向き。
・端末故障の際、メール消失のリスクがある。
IMAP
▼メリット
・複数端末でのメール管理に向いている。
・端末故障によるメール消失のリスクが極めて低い。
▼デメリット
・メールを誤って削除してしまうと復旧不可(あるいは極めて困難)。
・サーバー容量を消費しやすいので、こまめに不要なメールを消すなど、サーバーの空き容量を確保するような運用が求められる。
POP方式とIMAP方式の違い
| 項目 | POP | IMAP |
| 受信メールを管理する場所 | 端末上 | サーバー上 |
| 複数端末でのメール同期 | 不可 | 可 |
| サーバー容量の圧迫 | 圧迫しにくい | 圧迫しやすい |
| 端末故障時の影響 | あり | なし |
IMAP方式は送信メールも端末間で同期可能
IMAP方式の場合、受信メールはサーバー上で管理されます。
各端末はサーバーのメールボックスと同期することで受信メールを表示しています。
実はメーラーの設定を変更することで送信メールもサーバー上で管理することができます。
こうすることで送信メールも端末間で同期させることができます。
メーラーには、メール送信時に
- 送信メールのコピーを保存しておく機能
- 送信メールの保存先を変更する機能
があります。
(例)
Outlook →「送信済みアイテムフォルダーにメッセージのコピーを保存する」
Thunderbird →「メール送信時にコピーを保存する」
Macメール →「メールボックスの特性 > 送信済みメールボックス」
受信方式がIMAPで設定されている場合、送信メールや送信メールのコピーをサーバー上のフォルダに保存することができます。
サーバー上のフォルダはIMAPで設定されている他の端末から閲覧することができるため、全ての端末で送信メールを同期することができます。
例えば、スマートフォンで返信したメールがPCでも送信メールとして表示されます。

まとめ
POP方式とIMAP方式は、いずれもメール受信の方式のことです。
POP方式が端末でメールを管理するのに対し、IMAP方式はサーバーでメールを管理します。
POP方式は単一端末でのメール管理に適しており、容量の小さいサーバーでの運用が可能です。一方でIMAP方式は、大容量のサーバーを必要とするものの、複数端末でのメール管理に適しています。複数端末での送信メール管理が可能な点も、POP方式には無い強みです。
現代においては、PC・スマートフォン・タブレットというように、個人が扱う端末数は増加傾向にあります。
そのため、POP方式よりもIMAP方式の方がメリットが大きいかもしれません。
もし、メール受信方式をPOP方式からIMAP方式に切り替えたいと思われましたら、お気軽にメディア・ラボまでご相談ください。
単にPOP方式→IMAP方式に切り替える以外のご提案も可能です。
次号で改めてご紹介します。
よくある質問(FAQ)
POP方式からIMAP方式に切り替えると、過去のメールはどうなりますか?
POP方式のメールボックスとは別でIMAP方式のメール設定を行うことが出来ます。過去のメールはPOP方式側のメールボックスにのみ残りますので、削除しないように注意が必要です。
POP方式とIMAP方式を組み合わせて使うことは可能ですか?
設定自体は可能ですが、運用の手間が大きいためおすすめしません。